愛され野菜「トマト」のちょっといいお話 その1トマトの歴史について

web担当 福島

こんにちは。webを担当しております、福島です。

長野ベリーファームの主力商品であり、身近な野菜「トマト」をより掘り下げて調査しお伝えします。
みなさまに役立つ身近な情報や、お料理のレシピなども発信して参ります、今後もぜひご覧ください。

その1.トマトの歴史についてしらべました

「トマト」は、数ある野菜の中でも世代を超えて愛され親しまれている野菜のひとつですが、今回は改めてトマトの基本情報などについて調べてみました。

「トマト」の歴史をたどり、現代に至るまでの様子にふれてみたいと思います。

トマトの花

1.トマトの基本情報

トマトは「ナス科」の「ナス属」の野菜です。
日本では別名、赤茄子(あかなす)、晩茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり)などとも呼ばれています。

「トマト」という名前は、メキシコの先住民の言葉で「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」からきています。

本来、「トマトゥル」とは「ほおずき」のことなのですが、トマトとほおずきの形が似ていたので同じ名前で呼ばれていたと言われています。

そして、「トマトゥル」が「トマトール」で「トマテ」になり、スペイン語のスペルに変わり「トマト」になったということです。
和名もそのまま「トマト」。

下の写真は「食用ほおずき」ですが、「トマト」にとても似ていますね。

「食用ほおずき」です、「トマト」みたいですね

その後、中央アメリカで作物化されて16世紀末にスペイン人によってヨーロッパへ伝えられました。
当時は観賞用として育てられていたようで、日本には17世紀初頭にオランダ人によって伝えられたそうなのですが、日本でも当初は観賞用でした。

「唐なすび」などと言われていたそうです、当時からその姿は可愛らしかったのでしょうか、なるほど。

その後になり、明治の初期に欧米から食用として「赤なす」という名で入ってきたようですが、当時はトマト独特のきつい匂いの小型品種だったということですから、最近の品種からはちょっと想像が難しいかもしれませんね。

ですが、そのきつい匂いに慣れるのに時間がかかり、野菜として普及したのは19世紀末頃からであって、20世紀に入りアメリカから導入された桃色大果品種が広く受け入れられた後に日本各地でトマトの栽培が広がり、需要が急激に拡大したようです。

いつの時代も流行ってあるのですね。

鑑賞用とはなるほど、カワイイです

余談ですが、古くは野菜としてではなくて「ラブアップル」ならぬ媚薬として用いられていたそうで、トマトには毒があると信じられていたようです。
同じナス科の「マンドラゴン」に似た実をつけるために長い間受け入れられなかったようですが、2000人もの群衆の前でトマトを食べてみせた男がいて、そのたべる姿をみて失神する人も出たという逸話もあるそうですから、もうドラマです。

「愛のリンゴ」、「金のリンゴ」とも呼ばれ、アップルは聖書の禁断の果実を連想させ、黄金はトマトが最初は緑色で熟すと黄金色になると古い文献で紹介されていたらしく、目立つ赤色なだけに注目される存在だったのでしょうか?神秘的だったのですね、きっと。

2.「トマト」は野菜?果物?

時は1793年、アメリカでは野菜の輸入に関税がかけられていました。

そこで、トマトの輸入業者は関税がかからないように「トマトは果物だから関税はかからない」と主張し、お役人さんは「トマトは野菜だ」と反論したとのことです。

この論争で両者は一歩も譲らず、1893年に米国最高裁判所の判決により最終的に「トマトは野菜」との判決が下され、その判決文の中に「食事中に出されてもデザートにはならない」と書かれているそうです。

「トマト」をフルーツの中に入れても違和感はありませんね

トマトは野菜であると裁判では確定しましたが、実際にはトマトに砂糖やクリームをかけデザートのように食べている一部地域もあり、それは日本国内だけではなくて韓国や中国の一部地域も同様のようです。

それだけ当時のトマトは酸味が多く、砂糖をかけると食べやすくなったのでは?と私は考えました。

3.「トマト」の品種

現在世界では約8000種類を超えるトマトの品種があるとされています。
日本国内では約120種類を超えるとまとが品種登録されています(2008年5月)。

日本国内におけるトマトは、野菜類の登録品種の中でも目立って多い様子から、やはり身近な存在と言えますね。


「トマト」を色で分類すると「ピンク系」「赤系」「緑系」に大別。
「トマト」を形で分類すると「丸玉系」「ファースト系」「ミニトマト系」に大別。
「トマト」を大きさで分類すると「大玉トマト」「中玉ミディトマト」「ミニトマト」。

ざっと分けてもこんな風に分類できて、どれも聞いたこと見たことがある言い方です。

やはりそれだけ品種が沢山ある裏付けともいえますね。

ただ品種名を売りにして販売していないので、それぞれのトマトの名前が前に出る事は少なく、サイズと色などで分けて販売されている事が多いと思います。

それでも毎年新品種が発売されており、改良が進んでいます。

今後も新しい品種に注目です!!

トマト栽培のビニールハウス内の様子
web担当 福島

今回はここまでになります。

色々調べていても、「トマトに歴史あり」でした。
先人の方々の当時を想像すると、壮大なストーリーを感じます。

またぜひお付き合いください。

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